■ ID | 502 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 稲藁の焼却で発生するガス中のダイオキシン類 |
■ 著者 | 大塚宜寿
Nobutoshi Ohtsuka
埼玉県環境科学国際センター 蓑毛康太郎 Kotaro Minomo 埼玉県環境科学国際センター 野尻喜好 埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | (社)日本環境化学会 |
■ 出版年 | 2005 |
■ 誌名・巻・号・年 | 第14回環境化学討論会、平成17年6月15日 |
■ 抄録・要旨 | 稲藁を焼却して発生するガス、稲藁、水田土壌中のダイオキシン類を測定した。同族体構成では、TeCDDsとOCDDの占める割合が大きく、TeCDDsは、1,3,6,8-TeCDDおよび1,3,7,9-TeCDDがほとんどであった。採取地点が同じものではガスと藁の同族体構成比がよく類似していたことから、ガス中のダイオキシン類は藁に含まれていたダイオキシン類がガス中に移行したものの寄与が非常に高いことが示唆された。また、採取地点が同じものでは土壌と藁の同族体構成比も概して類似していた。このことから、稲藁中のダイオキシン類は、水田土壌に由来するものの寄与が比較的大きく、TeCDDおよびOCDDは、除草剤として水田で使用されたCNPおよびPCPの不純物に由来すると考えられた。
以上のことから、稲藁に付着した水田土壌に含まれていたダイオキシン類が、稲藁の焼却の際に発生したガス中に移行したと推察された。 |
■ キーワード | ダイオキシン類、稲藁、野焼き、煙 |
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